ビートルズは『ヘイ・ジュード』で何回「ヘイ・ジュード」と歌ったか
はじめに
ビートルズに『ヘイ・ジュード』という曲がある。作詞作曲はレノン=マッカートニー。左脳にジョン・レノン、右脳にポール・マッカートニーの頭脳を移植された人間が書いた曲だ。ここだけの秘密にしといてください。
聴いたことのある人は知っているだろうけど、この曲の後半でビートルズは「ラーラーラー、ラララッラー、ラララッラー、ヘーイ、ジュード」と繰り返し歌っている。それも7分あるこの曲のうち、4分以上使って延々と「ラーラーラー、ラララッラー、ラララッラー、ヘーイ、ジュード」と歌っているのだ。長いよ。それでも聴き手を飽きさせないのがビートルズのすごいところだと思うけど、歌っているほうは飽きるんじゃないか。余計なお世話か。
彼らが歌う「へイ・ジュード」とは一体いかなる意味か。それは当時、ビートルズが曲のレコーディングをしていたスタジオの近所に、イギリスに移住してきた日本人武闘家が設立した柔道の道場があって、そこで修行する門下生たちが毎日近くを柔道着を着ながらランニングをしていて、その光景を見たポール・マッカートニーが彼らに「ヘイ、ジュードウ!」と声をかけたのがこの曲の元ネタになったと言われておりまする。
嘘だ。なんでそんな長々と意味のない嘘をつくかな。つく必要のない嘘をついてばっかりいると、本当のことを言っているのか冗談を言っているのかが判断できなくて相手が困惑してしまうので、気をつけてね。
中学校のときに「ティッシュの名前って、イタリア人がくしゃみをしたときに近くにあった紙で『チィケッ』と声に出して鼻をかんだのが語源なんだぜ」と無意味な嘘をついたナカムラ君、君のことだぞ。
さて、こうやって何度も「ヘイ・ジュード」と歌われていると、いったい曲の再生中、何度そのフレーズを口にしているのか気になってしまう。
そこで数えました。「ヘイ・ジュード」のなかで何度「ヘイ・ジュード」と歌われたのか。その調査に意味はあるのかって、ないよそんなの。このサイトに有益な情報を求めないでほしい。
本題
さっきも言ったように、『ヘイ・ジュード』の再生時間は7分ある。正確に言えば、7分と11秒。『1』というベストアルバムではなぜかちょっと短くなっていて再生時間が7分9秒になっている。なぜ短くなっているのかは知らない。この記事では7分11秒バージョン、一般的にイレブンバージョンと呼ばれるほうでカウントする。
イレブンバージョンってなに、聞いたことない、というビートルマニアのみなさん、そりゃそうだ。だって今おれが勝手に名付けたんだもん。これこれ。
↓これはイレブンバージョンが聴けるベストアルバム。
The Beatles 1967 - 1970 (Remastered)
- アーティスト: ザ・ビートルズ
- 出版社/メーカー: EMI Catalogue
- 発売日: 2016/01/15
- メディア: MP3 ダウンロード
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↓こっちは短縮されたナインバージョン(今おれが名付けた) が収録されている。気をつけてね。
ちなみに記事の冒頭に張り付けたMVのバージョンはこの2つのバージョンよりちょっと長い。ややこしいのお。
とりあえずめんどくさいバージョン違いの話はいったん忘れてもらって、曲自体の話に戻す。
この曲の最初の3分はポール・マッカートニーがソロで歌う。途中から他のメンバーによるコーラスが入るけどね。ここでも「ヘイ・ジュード」とポールは歌ってるので、ここもカウントした。
前半の3分でポール・マッカートニーが「ヘイ・ジュード」と歌ったのは7回でした。こんなの、歌詞カード見れば一発で分かるんだけどね。それでも、いちおう入れておきました。
さあ本題の後半のコーラス部分。この部分は歌詞カードに載っていなかった。考えてみれば当然の話なんだけどね。
「ラーラーラー、ラララッラー、ラララッラー、ヘーイ、ジュード」を1セット、いや1ジュードとしてカウントしました。ジュードって、ジュールみたいだねえ。熱量の単位だったはずです。
しかし聞きながら数えている途中、何度か数え間違えをしているんじゃないかと不安になってしまったね。ふつう音楽というものは受け身でぼんやりと聴くもので、そんな真剣にまじまじと聴くもんじゃない。僕の場合はね。ましてや洋楽だから、何言ってるか分かんないし。
だから意識がぼんやり方面に行ってしまいそうになると、「今ちゃんと数えてたか!?」とものすごく不安になってしまう。数えなおそうにも、だいぶ長い曲だから、なかなか大変だし、いくらいい曲でも仕事で聴こうとするとあんまり楽しくないし。べつに仕事でも何でもないけどさ。
それでも何度か聴いて平均値を出しました。いや、聴くたびに流れる回数が変わるわけがないんだから、平均値じゃないんだけどね。変わってたらそれはおれの数え間違いか、曲を流しているiPhone7くんに変な妖怪が憑いているかのどちらかだ。妖怪カズカエ~ル、妖怪ウォッチに出てましたね。
なんでまた妙な嘘をつくかな。
無駄話も終わったところで結果発表です。じゃじゃーん。
『ヘイ・ジュード』の後半4分2秒のコーラスで「ラーラーラー、ラララッラー、ラララッラー、ヘーイ、ジュード」は18ジュード流れました。正確に言えば、曲がフェードアウトするときに1回目の「ラララッラー」のあたりまでかろうじて聴こえたので、正確には18.5ジュードです。0.5は目分量で決めました。前半のソロを足すと25.5ジュード。5、5と同じ数が連続してちょっと嬉しいんですけど、分かりますかね。分からなくてもいいです。
4分2秒に18.5ジュード、思ったより少ないなというのが僕の感想です。もうちょい多いと思ってた。
せっかくなので1ジュード何秒かも調べてみる。4分2秒ということは秒に直すと242秒で、242を18.6でかけると、4477、うひゃあ、大きい数だあ。
なんでかけるんだよ、割るんだよ。242を18.5で割ると13.08。ほんとは08の下に小数点がずらっと並んでいるのだけれど、めんどくさいので省略します。そんなの書きたくない。
つまりこれは1ジュードあたり約13秒ということで、1分をジュードに直すと60割る13で4.6(以下の位は省略)ジュードになるわけだ。どうだ。どうだって言われてもねえ。
なにか1ジュードである13秒にまつわるものはないかと調べてみた。するとこんな記事があった。
この記事の通り、8月にポルトガルで行われたサッカーの試合で、試合開始からたった13秒でオウンゴールをキメてしまうという事件があったそうな。
簡単に説明すると、試合開始直後、ボールを支配していたチームが相手チームからずりずりと後ろへ追いやられて、ディフェンダーがいったんゴールキーパーにパスして、キーパーがディフェンダーにボールを戻し、またディフェンダーにリターンパスをするも、キーパーがボールを蹴り損ねて、そのままボールがゴールに入ってしまったのだ。わずか1ジュードのあいだに起こった出来事である。
ビートルズが「ラーラーラー、ラララッラー、ヘーイ、ジュード」と楽しく歌っている間に、地球の遥か彼方ポルトガルではこんな残念としかいいようのない悲劇が起こっていたのだねえ。ジョン・レノンも草葉の陰で呆れてると思うよ。
ずいぶんと話があっちこっちに飛びまくったなあ。ま、人生そんなもんです。あろーんぐ、あんど、わいでぃんぐ、ろーど。ちゃーちゃー、ちゃーちゃー、ちゃーん。
それが言いたかっただけだよね。
結論
イレブンバージョンの場合、『ヘイ・ジュード』のコーラス部分でビートルズは18.5ジュード歌った。前半のソロ部分を合わせれば25.5ジュード。
ちなみに1ジュードは約13秒。これはナインバージョンも同じと思われる。